7月5日 午前

      テーマ 「港区いま昔」     

                 大阪民浴学研究所

                 代表 田野 登 講師 

「いま」の港区を一言で言えばどんなところでしょうか?

大小の船が往来する港町?区画整然説いた住宅街?庶民的な人情溢れる下町?西瓜の名産地やったようです。

徃古、港区は海の底でありました。ようやく近世に至り、防潮堤が築かれ新田が開発されました。「新田西瓜、種まで真っ赤」は、まんざら真っ赤な嘘でもありました。尻無堤に櫨が植わり遊山船が漕ぎだされては沙魚釣りに興じるのは秋の風趣でありました。

幕末期の雲行きが怪しくなる時代天保山は削り取られて無惨にもお台場に変身します。近代の港区は「築港」機運のもと、まさに光と影、繫栄と貧困歓喜と苦悩の交錯する世界を現出しました。昭和2061日の空襲は庶民のつましい暮らしさえも舐め尽くす惨事でありました。戦後復興の槌音に容赦なく襲いかかる相次ぐ台風、そこで大阪市は末會有の地上げ嵩上げを決断します。港区の街区が美しいのは土地区画整備事業の挙行によるものです。                                            

講師のレジメより引用しました。映像を見ながら各年代別にユウーモラスを交えての分かりやすく楽しい講義でした。